こんばんは。
更新27日目になりました。まぬえらです
筋肉痛で座るのもつらいですが、前はつらかったトレーニングができるようになって、筋肉はウソをつかないを実感しています
もしかして私のせいかも
何年もまえの出来事で、前の職場にいた時のことです。超繁忙期に部下のPCの調子が悪くなってしまい、社内ヘルプデスクに対応をお願いしたことがありました。
トラブルが発覚したのが朝のことだったのですが、最初ヘルプデスクに言われたのが、エンジニアが対応できるのが翌日の午後、でした。
それで、”ほかの時ならともかく今この忙しい中でそれは困る。なんとかならないか?”とお願いしました。
そうしたらその日のうちに一人エンジニアを派遣してれることになりホッとしたのですが、予想以上に作業は長引きました。定時を過ぎても終わらず、PCも使えないので部下は帰ってもらったのですが私はそのまま残りました。
なんで残ってたの?と思う人も自分が残るのは当たり前でしょう?という考え、両方ありそうですが、この時の私は両方の考えを持っていて少々混乱していました
感情の原因は保身に次ぐ保身
自分の業務があって残るのなら”普通”だと思いますが、この時は自分の仕事的には帰ってもいい状態でした。それでも退社せずに残っていたのは、
- (きてくれたエンジニアよりも)先に帰ったら悪いな
- 無理矢理やらせたようで申し訳ない
という思いがあったからです。
でも同時に、
- 自分を犠牲にしているようで嫌だ
- 私が相手に気を遣って残っていると思われるのも嫌だ
- (友人と約束があるので)すごく遅くなったらどうしよう。帰りたい
とも思っていました。
結局1時間くらい経って作業は完了して、対応してくれた人から直接報告を受けました。
なんで罪悪感を持ったのかというと、
その人が残業になってしまう、そして対応依頼をしたのは自分なので、自分が全ての原因かのように考えていました
あとは全原因の自分が先に退社することで悪者扱いされたら嫌だと心の底では考えていたのかもしれません。「あの人、自分で今日中に対応しろって言っておいて先に帰るなんて態度悪いよね」ってどこかで言われるのではないかという恐れ、です。
その罪悪感を打ち消すのと保身のために自分自身も居残ったのです
「相手に気を遣って残っていると思われるのも嫌だ」と思ったのは、その保身を見透かされるのもこわかったからだと思います。保身に保身の重ねがけですね。
攻撃されることが前提の世界
その原因は
まず自分にはうっすらと周囲の人間は全員敵だという世界観がありました
帰りたいと思っていたのなら、相手に伝えても良かったはずです。「そろそろ会社出ようかと思うんだけど大丈夫か。何か心配なことあるか」(聞き方はともかく)
それをせずに、ここで帰ったら悪く思われると勝手に決めつけてしまっていました。
ちなみにこの時対応してくれたエンジニアはそういうこと(悪口)から無縁の平和的な紳士なのです。それを知っているにも関わらず、そんないい人からも悪く言われるかもと考えていました。
そして、きっかけは依頼を出した自分ですが、それを受けてその日のうちにそのエンジニアを派遣すると決めたのは、彼の上司です。
また、時間が想像したより長くかかったといっても、インシデント対応がすべて想定通りに行くわけではありませんし、彼らには想定内だったかもしれません。
そのような可能性を無視して、全部が自分のせいだと根拠なく個人化していました。
これらのことが頭の中で取っ替え引っ替え登場して、モヤモヤと不安な気持ちを抱えながら、解決するのを待つ羽目になったのです。
ではどうしたら対立する思考が頭の中を飛び交い、それに振り回されるのを防げたのか。
自分で考えて決めれば良かったのだと思います。
分岐型のシナリオを考える
約束があったので、早く退社したかったのは本当です。
「何時に会社を出れば間に合うのか」ということすらこの時には考えていませんでした。
想定外になった時点でシナリオを考えておくべきでした。
●遅くとも〇〇時には退社したい
では会社をでる10分前にも終わる気配がなければ、その人に一言告げよう
●でも何か私が先に出ることで不都合があるかもしれない、なら先に聞いておこう
●自分が依頼したことなのに、先に帰ったら悪いかな。(←脳内お母さん)
受けることを決めたのは彼らのチーム、もしかしたら遅くなることも想定しているかも。仕事で空気読んで居残る方がバカっぽいな。
●でも彼自身が不快に思うかな。依頼者のくせに先に帰ったとか悪く言われたらどうしよう(←これも脳内お母さん)
でもこの人って今まで自分から他人を悪くいってるの聞いたことないな。言いたいことはその時にはっきりいうし。
●仮に何か悪く言われたらどうなるのか。
自分は悪意をもって何かしたわけではない。何が問題なのか聞いて次の対策を一緒に考える。もし先に帰るのはマナー違反とかいうのであれば、仕事ならばルール化してしまうとか。
●もし最後までいて、となったらどうしようか。
理由を聞こう。納得できればあとどれくらいか聞いておこう。もう遅れるのは仕方ないので、約束した相手に連絡しよう。
●あとどのくらいかも分からなかったらどうする?
約束を更に遅らせるか、キャンセルするか。または作業自体を〇〇時で中断してもらうか。
長いですが、ここまで考えておくと行動に移しやすいです。この場合最悪のパターンは居残りのために約束をキャンセルすること。(作業終わらない+約束キャンセルの方が一番最悪のパターンですが)
悪く思われたら〜、という事は最悪のパターンではないことが確認できました
それなのに、最初の私はその考えにとらわれていましたね。なぜでしょうか
- ここで自分が先に帰るなんて失礼だ
- 自分が「何とかならないか」などと言い出したからこの人が残業する羽目になった
- 残っていて大丈夫なのか。約束の時間に遅れるんじゃないのか
- 帰りたいならそう言うべき
これらすべて自分の頭の中で生成されたことですが、自分で考えて決めたことではありません。自動生成された思考。私は脳内お母さん(の声)と呼んでいます。
脳内お母さんのことは無視するといつまでも頭の中に残るので、湧いて出た時に対応します。
想定外のことがあると脳内お母さんのアクションは早いです。あっという間に頭の中を支配されてしまうので、早めに対処しておきます
(定時までに完了するという)想定外を想定しておいてもよかったと思っています。